オキナワモズク産業の科学的発展を目指します。

オキナワモズク・フコイダン研究会

第2回オキナワモズク・フコイダン研究会 ご挨拶

Greeting

オキナワモズク・フコイダン研究会実行委員会
実行委員長 長嶺竹明(群馬大学 名誉教授)

この度、第2回オキナワモズク・フコイダン研究会を平成29年11月24日(金)、沖縄県市町村自治会館(那覇市旭町)において開催いたしますので、関係者各位にご案内申し上げます。

昨年11月に第1回オキナワモズク・フコイダン研究会をヒルトン沖縄北谷リゾートで開催させていただきました。オキナワモズクとフコイダンに特化した学際的な研究会は初めての試みでしたが、海外を含め約50名の出席者から活発な討論が行われました。

本研究会におけるオキナワモズクの研究のトピックスとして全ゲノム解読されたことが挙げられます。これまで報告されたマコンブやシオミドロと比較して、コンパクトなゲノムであることが明らかにされ、新品種開発を加速させる可能性が報告されました。フコイダンの研究では、フコイダンは消化管から吸収されることが、in vivo, in vitroの研究から明らかになりました。フコイダンの臨床研究では、機能性胃腸症の自覚症状や消化管機能を改善する効果や九州・沖縄を中心に分布する成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-1)に対する臨床試験の途中経過が紹介されました。また、犬の血友病に対するフコイダンの臨床・基礎研究も注目を集めました。

第2回オキナワモズク・フコイダン研究会は基調講演に長岡正人先生と諸見里聡先生をお願いいたしました。長岡先生はオキナワモズクフコイダンの構造を初めて明らかにし、その後の機能性研究が大きく進捗する礎となりました。また、諸見里先生はモズクのフリー盤状体培養法を開発し、モズクの種苗生産、さらにはゲノム解析に応用されました。

フコイダンの機能性は、培養細胞や実験動物における実験研究から推察されたものが中心であり、臨床研究におけるエビデンスが切望されてきました。かかる状況のもとこれまでに明らかにされた臨床研究や学際的に行われているフコイダンの基礎研究を更に発展・展開させる趣旨で第2回モズクフコイダン研究会を開催する運びとなりました。

オキナワモズク・フコイダンを研究する各専門領域の研究者が沖縄に集い、モズクフコイダンの現況・将来に関する学際的集会を開くことは、有意義であろうと考えられます。モズクフコイダン研究者及び関係各位のご参加を切望するとともに、本研究会のもたらす成果が、沖縄県の主要水産物であるオキナワモズクの生産・販売に寄与することを祈念いたしております。

公式facebook

運営:オキナワモズク・フコイダン研究会